“狂気染”の読み方と例文
旧字:狂氣染
読み方割合
きちがいじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故行ったか判らないが、少し狂気染きちがいじみた女だから、何だか夢のようにふらふら出掛けたらしいよ。で、あくる日茫然ぼんやり帰って来たんだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
私は、先刻さっきから、このなんとも批評の仕様もない、狂気染きちがいじみた夢物語に、半ば唖然あぜんとして、眼ばかりぱちぱちさせていた。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
客車の入口のところに立ったまゝ絶えず天秤棒てんびんぼうゆすっている様子が如何にも狂気染きちがいじみていましたから念の為めに訊いて見ますと、鮎だと言うのです
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)