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狂気染
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きちがいじ
ふりがな文庫
“
狂気染
(
きちがいじ
)” の例文
旧字:
狂氣染
何故行ったか判らないが、少し
狂気染
(
きちがいじ
)
みた女だから、何だか夢のようにふらふら出掛けたらしいよ。で、
明
(
あく
)
る日
茫然
(
ぼんやり
)
帰って来たんだ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私は、
先刻
(
さっき
)
から、このなんとも批評の仕様もない、
狂気染
(
きちがいじ
)
みた夢物語に、半ば
唖然
(
あぜん
)
として、眼ばかりぱちぱちさせていた。
腐った蜉蝣
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
客車の入口のところに立ったまゝ絶えず
天秤棒
(
てんびんぼう
)
を
揺
(
ゆす
)
っている様子が如何にも
狂気染
(
きちがいじ
)
みていましたから念の為めに訊いて見ますと、鮎だと言うのです
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それが夜ででもあればだが、真昼中
狂気染
(
きちがいじ
)
みた真似をするのであるから、さすがに世間が
憚
(
はばか
)
られる、人の見ぬ間を
速疾
(
はや
)
くと思うのでその気苦労は一方ならなかった。
おばけずきのいわれ少々と処女作
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
而
(
しか
)
も斯ういう長い年月の間、
頭脳
(
あたま
)
の
裏
(
うち
)
に入れて置くとは、何という
狂気染
(
きちがいじ
)
みた事だろう、と書いたものなぞがあるが、頭脳が悪かったという事は、時々書いたものにも見えるようである。
北村透谷の短き一生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「災難……実に飛んだ災難だったよ。」と、安行も
首肯
(
うなず
)
いて、「あんな
狂気染
(
きちがいじ
)
みた奴が飛び込んで来るというのは、
何
(
ど
)
う云う訳だろう。 ...
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
この場合に理屈を云っても仕方がない、
嚇
(
おど
)
しても仕方がない、こんな
狂気染
(
きちがいじ
)
みた女は
宥
(
なだ
)
めて還すより他はあるまいと思った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
狂
常用漢字
中学
部首:⽝
7画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“狂気”で始まる語句
狂気
狂気女
狂気婆
狂気山
狂気星
狂気鳥
狂気節
狂気者
狂気面
狂気双六