“手当”のいろいろな読み方と例文
旧字:手當
読み方割合
てあて66.7%
てあ18.2%
てあたり12.1%
てあた3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一時は口もかれぬ程の重態であった坑夫ていの負傷者も、医師の手当てあてよって昨今少しく快方に向ったので、警官はただちに取調とりしらべを始めた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「わかりません。なにしろ極度きょくどつかれていますから。わたしは、できるだけの手当てあてをいたしますが……。」と、B医師ビーいしこたえました。
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
雪国のならいとして、板屋根には沢山の石が載せてあるので、彼は手当てあたり次第に取って投げた。石のつぶてと雪の礫とが上下うえしたから乱れて飛んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
が、何と云ったかわからない内に、私は手当てあたり次第、落ちている瓦を取り上げて、続けさまに妻の頭へ打ち下しました。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)