“手当次第”の読み方と例文
旧字:手當次第
読み方割合
てあたりしだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
体中からだぢう珠数生じゆずなりになつたのを手当次第てあたりしだいむして、りなどして、あしんで、まるをどくるかたち歩行あるきした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれ非常ひじょう読書どくしょこのんで、しばしば倶楽部くらぶっては、神経的しんけいてきひげひねりながら、雑誌ざっし書物しょもつ手当次第てあたりしだいいでいる、んでいるのではなく間合まにあわぬので鵜呑うのみにしているとうような塩梅あんばい
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
浴盤よくばんには馬鈴薯じやがたらいも投込なげこんであるような始末しまつ代診だいしん会計かいけい洗濯女せんたくおんなは、患者かんじゃかすめてなんともおもわぬ。はなしにはさき院長いんちょうはまま病院びょういんのアルコールを密売みつばいし、看護婦かんごふ婦人患者ふじんかんじゃ手当次第てあたりしだいめかけとしていたとう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)