“毟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むし98.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれくるしさにむねあたりむしり、病院服びやうゐんふくも、シヤツも、ぴり/\と引裂ひきさくのでつたが、やが其儘そのまゝ氣絶きぜつして寐臺ねだいうへたふれてしまつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
歩きながら道傍みちばたの豆の葉を、さっとむしりとっても、やはり、この道のここのところで、この葉を毟りとったことがある、と思う。
女生徒 (新字新仮名) / 太宰治(著)
眼鏡の花田はからすの羽毛をしってしまって俎の上で肉を叩きにかけていました。そばを小川が流れています。西北の丘陵から水を落して、小合溜こあいためという貯水池が作ってあります。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)