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氣絶
彼は
苦しさに
胸の
邊を
掻き
毟り、
病院服も、シヤツも、ぴり/\と
引裂くので
有つたが、
施て
其儘氣絶して
寐臺の
上に
倒れて
了つた。
氣絶する
程甲板の
上に
投倒されて、
折角高まつた
私の
鼻も
無殘に
拗折られてしまつた。
翌月、
二度目の
時に、それでも
氣絶はしませんでございました。そして、
仙人の
持ちましたのは
針ではありません、
金の
管で、
脈へ
刺して、
其の
管から
生血を
吸はれるつて
事を
覺えたのです。