驚喜きょうき)” の例文
小林少年は目早く、先生のぶじな姿を見つけますと、驚喜きょうきのさけび声をたてて、そのそばへかけよりました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
けれども更に私の眼を驚喜きょうきせしめたものは、熔岩流の間にはぐくまれたところの自然の美しさであった。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
お手紙を見て驚喜きょうき仕候、両君のへやは隣室の客を驚かす恐れあり、小生の室は御覧の如く独立の離島に候間、徹宵てっしょう快談するもさまたげず、是非此方このほうへ御出向き下され度くち上候
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
彼女の、紅い唇から、驚喜きょうきのつぶやきが、思わず漏れざるを得ない。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)