“驚目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうもく88.9%
きやうもく11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去年天正十年の初夏から、ことし十一年の夏までの間に、秀吉の位置は、秀吉自身すら、内心、驚目きょうもくしたであろう程な飛躍をげた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寺院には似げもない長物ながものを、思いもかけぬ人の手で見せられて、さやを払って見るといっそう驚目きょうもくに価するのは、その刀が最近において、まさしく人を斬った覚えのある刀に相違ないと見たからです。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
被思召付尊札おぼしめされつけのそんさつ 忝次第かたじけなきしだいに御座候 随而したがつてせがれ伊織いおり儀 御成に立申趣たちまをすのおもむき大慶に奉存候 拙者儀老足可被成御推量らうそくごすゐりやうなさるべく候 貴公様 御はたもと様 御家中衆へも手先にて申置候 ことに御父子共 本丸迄 早々被成御座ござならせられ(候)趣 驚目きやうもく申候 拙者も石にあたり すねたちかね申故 御目見得にも被仕不仕つかまつられず猶重なほかさねて 可得尊意候そんいをうべくさふらふ 恐惶謹言
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)