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狂喜
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きょうき
ふりがな文庫
“
狂喜
(
きょうき
)” の例文
普通の人が暗闇と思うところでも、ハッキリ
視
(
み
)
える。——この異常な感覚を自覚したときのダリアの
狂喜
(
きょうき
)
ぶりは、大変なものだったろう。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
快風
(
かいふう
)
一陣! かれを
狂喜
(
きょうき
)
せしめた
便
(
たよ
)
りは天の一
角
(
かく
)
からきた。クロの足にむすびつけられた
伊那丸
(
いなまる
)
の
血書
(
けっしょ
)
の文字、
竹童
(
ちくどう
)
がもたらしてきた
果心居士
(
かしんこじ
)
の手紙。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私どもは馬に一むちくれて、
威勢
(
いせい
)
よくつぎの
餌肉
(
えにく
)
のところへいった。はたしてそこにもない。私は
狂喜
(
きょうき
)
して
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
そのむかし
狂喜
(
きょうき
)
した若者たちが、ひたいにバラの花を巻いて、美しいライスの
姉妹
(
しまい
)
たちと
踊
(
おど
)
ったところです。いま、そこは死んだように静まりかえっていました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
佐助は我が眼前
朦朧
(
もうろう
)
として物の形の
次第
(
しだい
)
に見え分かずなり行きし時、
俄盲目
(
にわかめくら
)
の
怪
(
あや
)
しげなる足取りにて春琴の前に至り、
狂喜
(
きょうき
)
して
叫
(
さけ
)
んで曰く、師よ、佐助は失明
致
(
いた
)
したり
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
オフィリャは
可憐
(
かれん
)
であった。劇中劇の幕の終、ハムレットの
狂喜
(
きょうき
)
が
殊
(
こと
)
に好かった。諫言の場もハムレットの出来は好かった。矢張
王妃
(
おうひ
)
が強過ぎた。ポロニアスは手に入ったもの。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
今年わたしは
進士
(
しんし
)
の
試験
(
しけん
)
をとりまして、まちあぐんでいた女のもとに帰ってきました。女はぶじに帰ったわたしをみると
狂喜
(
きょうき
)
いたしました。けれどわたしの心はあまりはずまないのでした。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
かれが
血刀
(
ちがたな
)
を振って、
狂喜
(
きょうき
)
のこえを空になげると、クロはしずかにおりてきて、小船のはしに、翼をやすめた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一束
(
ひとたば
)
の鍵が、手にさわった。私は
狂喜
(
きょうき
)
した。それこそ、あの人造人間の指揮塔の扉の鍵だったのである。私はニーナの手をとって、階段づたいに、人造人間のいる三階へ、かけのぼって行った。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
忍剣
(
にんけん
)
は、ほとんど
児童
(
わらべ
)
のように
狂喜
(
きょうき
)
して、あおぐように手をふりながらおどりあがっている——と見るまに、それにもどってきた龍太郎は、どんと一同のなかへ
梅雪
(
ばいせつ
)
をほうりやって
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
仰天
(
ぎょうてん
)
し、
狂喜
(
きょうき
)
したのは、かの特使であった。
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
狂
常用漢字
中学
部首:⽝
7画
喜
常用漢字
小5
部首:⼝
12画
“狂喜”で始まる語句
狂喜乱舞
狂喜雀躍