“一束”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとたば66.0%
ひとつか18.0%
いっそく10.0%
いつそく4.0%
ひとたばね2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「多加ちゃんがあすこへはいるとすぐに、日曜学校の生徒からだって、花を一束ひとたば貰ったでしょう。さあ、お花だけにいやな気がしてね」
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
とドス声でかんを殺す……この熊漢くまおとこの前に、月からこぼれた白いうさぎ、天人の落し児といった風情の、一束ひとつかねの、雪のはだは、さては化夥間ばけなかまの雪女であった。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はこの言葉で狼狽あわてながらも、懐中から先刻貰ったプログラムと真新らしいハンカチとを一束いっそくたにつかみ出した。
あめんちあ (新字新仮名) / 富ノ沢麟太郎(著)
ひくきしたがつて今来りたる方へ乗下のりくだりたるに、一束いつそくの柴雪車よりまろおち、谷をうづめたる雪の裂隙われめにはさまり(凍りし雪陽気を得て裂る事常也)たるゆゑ
泡沫しぶきが飛んで、傾いたふなばたへ、ぞろりとかかって、さらさらと乱れたのは、一束ひとたばねの女の黒髪、二巻ばかり杭に巻いたが、下には何が居るか、泥で分らぬ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)