子供の病気こどものびょうき一游亭にいちゆうていに
夏目先生は書の幅を見ると、独り語のように「旭窓だね」と云った。落款はなるほど旭窓外史だった。自分は先生にこう云った。「旭窓は淡窓の孫でしょう。淡窓の子は何と云いましたかしら?」先生は即座に「夢窓だろう」と答えた。 ——すると急に目がさめた。 …
作品に特徴的な語句
さが たし ことわ あらた 等閑とうかん しな ごと くだ におい あやう ふく のち いか はか さぐ 気色きしょく かん すぐ あいだ 難有ありがと いただ 一束ひとたば 下駄げた うち 丹念たんねん 乳離ちばな 乳首ちくび 今朝けさ 仰向あおむ 伯母おば てい まえ 勿論もちろん 南窓なんそう 叮嚀ていねい くちびる くわ こわ 外套がいとう 多加たか 夢窓むそう 奥附おくづけ 容体ようだい 容子ようす くつろ 小品しょうひん とが 工面くめん 布団ふとん 帽子ぼうし ほろ とこ 後架こうか 怒鳴どな なさけ 手桶ておけ ほう 抱一ほういつ はさ 撫子なでしこ 支度したく 敷島しきしま 断食だんじき 旭窓きょくそう 昨日きのう 架空かくう しら 欠伸あくび くら 気乗きのり とま 洗腸せんちょう ひた 淡窓たんそう 淡黒うすぐろ 瀕死ひんし 火照ほて 無骨ぶこつ 煙草たばこ たた 疫痢えきり あと 皮膚ひふ 着肥きぶと 砂粒すなつぶ くぼ うかが 箪笥たんす