“乳離”の読み方と例文
読み方割合
ちばな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地震ぢしんがあってからちゃう最早もう十一年目ねんめ……わすれもしませぬ……一ねん三百六十にちうちで、はい、其日そのひ乳離ちばなれをなされました。
夜は、乳離ちばなれの三歳になる男の子が、病的な(恐らく嬰児えいじのヒステリイであろうか)力のない声で、一晩中泣き続ける。
毒草 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
見ると、小さなを、虫らしい餌を、親はくちばしくわえているのである。笊の中には、乳離ちばなれをせぬ嬰児あかんぼだ。火のつくように泣立なきたてるのは道理である。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)