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乳離
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ちばな
ふりがな文庫
“
乳離
(
ちばな
)” の例文
地震
(
ぢしん
)
があってから
恰
(
ちゃう
)
ど
最早
(
もう
)
十一
年目
(
ねんめ
)
……
忘
(
わす
)
れもしませぬ……一
年
(
ねん
)
三百六十
日
(
にち
)
の
中
(
うち
)
で、はい、
其日
(
そのひ
)
に
乳離
(
ちばな
)
れをなされました。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
夜は、
乳離
(
ちばな
)
れの三歳になる男の子が、病的な(恐らく
嬰児
(
えいじ
)
のヒステリイであろうか)力のない声で、一晩中泣き続ける。
毒草
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
見ると、小さな
餌
(
え
)
を、虫らしい餌を、親は
嘴
(
くちばし
)
に
銜
(
くわ
)
えているのである。笊の中には、
乳離
(
ちばな
)
れをせぬ
嬰児
(
あかんぼ
)
だ。火のつくように
泣立
(
なきた
)
てるのは道理である。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
なるほどこれは軽くって
美味
(
うま
)
い。今にお登和さんと婚礼して小供が出来たら
乳離
(
ちばな
)
れ時分に必ずこの軽焼を
拵
(
こしら
)
えよう。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「
疫痢
(
えきり
)
ではないでしょうか?」「いや、疫痢じゃありません。疫痢は
乳離
(
ちばな
)
れをしない内には、——」
子供の病気:一游亭に
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
姪
(
めい
)
が連れていたのはまだ
乳離
(
ちばな
)
れもしないほどの男の子であったが、すぐに末子に慣れて、汽車の中で抱かれたりその
膝
(
ひざ
)
に乗ったりした。それほど私の娘も子供好きだ。
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その時彼はまだ
乳離
(
ちばな
)
れのしたばかりの小供であった。Hさんの御弟子は彼を
風呂敷
(
ふろしき
)
に包んで電車に
載
(
の
)
せて
宅
(
うち
)
まで連れて来てくれた。私はその
夜
(
よ
)
彼を裏の物置の
隅
(
すみ
)
に寝かした。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大原君、
膨
(
ふく
)
らんだ物が腹へ入って小さくなるから小児にいいといってもバターや焼粉を入た西洋菓子だのビスケットだのというものは
乳離
(
ちばな
)
れの小児に極く悪い。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
乳呑児
(
ちのみご
)
から
乳離
(
ちばな
)
れ以後、それから
成童
(
せいどう
)
になるまで一々順序を追ってその食物を変えなければならん。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
小山「イヤそれはいかん。
乳離
(
ちばな
)
れの子には禁物だ」大原「
何故
(
なぜ
)
」
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
乳
常用漢字
小6
部首:⼄
8画
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
“乳”で始まる語句
乳母
乳
乳房
乳呑児
乳人
乳呑
乳母車
乳児
乳首
乳汁