“後架”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうか82.4%
はばかり11.8%
かわや5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「え、そうです。お客さまは、お後架こうかへ行こうと思って迷子になったんでしょう。わたしが連れて行ってあげましょう」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
極端にきれい好きなこの病院の後架はばかりに私はつとめて通うようにしたのは、もう四ヵ月も床についていて足の利かなくなることを怖れたからだ。
「おいで、おいで。」と手招きすれば、先より気色をうかがいたる、(じゃむこう)と来たる。こうべを撫で、かの紙片を首環くびわ結附ゆいつけ、指にてぐいと押込むとたんに、後架かわやの戸ぱたりと開く。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)