“閑所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんしょ50.0%
かんじょ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せい閑所かんしょに転ずる気紛きまぐれの働ではない。打ち守る光が次第に強くなって、眼を抜けた魂がじりじりと一直線に甲野さんにせまって来る。甲野さんはおやと、首をうごかした。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
当時わたくしは名古屋の閑所かんじょに住み、その庭のかなめもちとどうだんの葉をていねいに写生した。うち忘れた頃それが晶子夫人の歌集「心の遠景」の表紙と其紙函との装飾に用ゐられた。
本の装釘 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)