閑所かんしょ)” の例文
せい閑所かんしょに転ずる気紛きまぐれの働ではない。打ち守る光が次第に強くなって、眼を抜けた魂がじりじりと一直線に甲野さんにせまって来る。甲野さんはおやと、首をうごかした。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)