閑所かんじょ)” の例文
当時わたくしは名古屋の閑所かんじょに住み、その庭のかなめもちとどうだんの葉をていねいに写生した。うち忘れた頃それが晶子夫人の歌集「心の遠景」の表紙と其紙函との装飾に用ゐられた。
本の装釘 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)