“手水場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうずば54.5%
てうづば45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兼太郎は台処のそばにある手水場ちょうずばへ行くよりも格子戸を明けて路地で用を足す方が便利だと思っているので寝しなにはよく外へ出る。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
手水場ちょうずば上草履うわぞうりいて庭へり、開戸ひらきを開け、折戸のもとたゝずんで様子を見ますと、本を読んでいる声が聞える。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一日いちんちに十六手水場てうづばつたの一とうだつけが、なあに病氣びやうきなんぞにやけらツるもんかつちんだから、ときにや村落中むらぢうかたではあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
私なぞの思ひ出せない小さい時分にその西洋間とお手水場てうづばが新築されたのだから、父がわかくてニューヨークから帰つて来た時分であつたらうか。
トイレット (新字旧仮名) / 片山広子(著)