“手水口”の読み方と例文
読み方割合
ちょうずぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良心にわれて恐惶きょうこうせる盗人は、発覚を予防すべき用意にいとまあらざりき。渠が塀ぎわに徘徊はいかいせしとき、手水口ちょうずぐちひらきて、家内の一個ひとりは早くすでに白糸の姿を認めしに、渠はおそくも知らざりけり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
手水口ちょうずぐちへ立つ。宵ちかい軒下へ、鹿の影が、寄って来る。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)