後架はばかり)” の例文
極端にきれい好きなこの病院の後架はばかりに私はつとめて通うようにしたのは、もう四ヵ月も床についていて足の利かなくなることを怖れたからだ。
……大方その同伴つれは、列車の何処かに知合とでも話しているか、後架はばかりにでも行ってるのであろうが、まだ、出て来ません。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)