“こうか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウカ
語句割合
高価20.2%
弘化17.9%
後架16.7%
江夏7.1%
紅霞6.0%
効果4.8%
硬化4.8%
公暇2.4%
功果2.4%
公価1.2%
喉下1.2%
岡下1.2%
恒河1.2%
效果1.2%
江華1.2%
煌火1.2%
紅火1.2%
紅花1.2%
降下1.2%
香花1.2%
高架1.2%
高華1.2%
黄花1.2%
黄華1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういって、その男は、とけいにつけた高価こうかなかぎたばを、がちゃがちゃとらし、首のまわりにかけた、どっしりおもい金ぐさりのあいだに、手をつっこみました。
そして、おいらは、一八四五年(弘化こうか二年)に、この島で生まれて、フロリスト・ウィリアム、と名まえをつけられた。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
八月の藤の花は年代記ものである。そればかりではない。後架こうかの窓から裏庭を見ると、八重やへ山吹やまぶきも花をつけてゐる。
かくて、周瑜を大都督に任じ、呂蒙りょもうを先手の大将となし、董襲とうしゅう、甘寧を両翼の副将として、呉軍十万は、長江をさかのぼって江夏こうかへおしよせた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝日が日向灘ひゅうがなだからのぼってつの字崎の半面は紅霞こうかにつつまれた。茫々ぼうぼうたる海のはては遠く太平洋の水と連なりて水平線上は雲一つ見えない、また四国地しこくじが波の上にあざやかにえる。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
かれの狡獪こうかいなそらおどしは効果こうかがなかった。火縄ひなわはいまの格闘かくとうでふみけされてしまったので、筒口つつぐちをむけてもにわかの役には立たないのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
支配階級や政治の機構やイデオロギーがそれに適応できず、硬化こうか停滞ていたいおちいるとき、そこに政治的変革が必然となるというべきであろう。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
「なに困りゃせん。折よくも彼は、永らく公暇こうかをいただいて、目下東都へ遊歴に来ておるんじゃ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その熱心の功果こうかむなしからずして昨今ようやく歩調が少しととのうようになって来た。今までは髯がえておったのであるが、この頃は髯を生やしているのだと自慢するくらいになった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
委員A「高くて駄目だ。公価こうかの百倍積んだって出しやしない」
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
りようの・むしたる、(一一二)擾狎ぜうかふしてし。しかれどもその喉下こうか(一一三)逆鱗げきりん(一一四)徑尺けいしやくなるあり。ひとこれるるあればすなはかならひところす。人主じんしゆにもまた逆鱗げきりんり。
独龍山上 独龍岡下こうか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天地開闢以來てんちかいびやくいらいいま斧鉞ふいつらざる大森林だいしんりんいたところ蓊鬱おううつとしてる。印度河いんどかは恒河こうか濁流だくりう澎洋ほうやうとしてはてらず、この偉大ゐだいなる大自然たいしぜんうちには、なに非常ひぜうおそるべきものがひそんでるとかんがへさせる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
みづ燃燒ねんしようもとそゝぐこと、ほのほけむりいでも何等なんら效果こうかがない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
朝鮮一条(一八七一年米国艦隊の江華こうか島事件)の関係をひそかに探索するに、此国(アメリカ)の政府あえて再びこれを討伐するの論なし。
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)
ヨブは九章の如き深き懐疑の黒煙に閉じ込められたるが故に、遂に信仰の火これに移りて霊界の煌火こうか焔々えんえんとして昇り、大光明は彼に臨みまた彼を通して世に臨んだのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
忽ち紅火こうかひるがへる思の色のひれふるひ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
三月二十八日 紅花こうか皐雨こうう蕪城ぶじょう来る。小諸山廬。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
其音そのおときながら、つい、うと/\するに、凡てのほかの意識は、全く暗窖あんこううち降下こうかした。が、たゞ独りよるふミシンのはり丈がきざみ足にあたまなかえずとほつてゐた事を自覚してゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
糸染川いとぞめがわ神仙川しんせんがわ合流ごうりゅうするところで、熊蔵の一隊と一つになり、聖地せいちのごとき百合ゆり香花こうかみあらし、もうもうとしたちりをあげて、れいのつたのかけはしまで殺到さっとうした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生憎あいにく、空は曇っている。方々の工場で鳴らす汽笛のが、鼠色ねずみいろの水蒸気をふるわせたら、それが皆霧雨きりさめになって、降って来はしないかとも思われる。その退屈な空の下で、高架こうか鉄道を汽車が通る。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いにしえから大国の元首にしてウィルソンのように正大と高華こうかとを極めた提議を、ウィルソンだけの徳望と権威を持ちつつ世界に対して指導的に為し得た者があるでしょうか。
激動の中を行く (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
その底には、もう若鮎わかあゆがチラチラ光っているだろう。南国らしい黄花こうかの畑、変化に富んだ両岸の風景もかくべつだが、何よりはその大河の、砂と水のきれいなことといったらない。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「青青翠竹尽是真如、鬱鬱黄華無般若。」(青々たる翠竹すいちくはことごとくこれ真如にして、欝々うつうつたる黄華こうかは般若にあらざるはなし)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)