“きゝめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
効能21.4%
利目17.9%
効目14.3%
効験10.7%
效果10.7%
效力7.1%
效目7.1%
効力3.6%
効果3.6%
效驗3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢張佐渡の惚薬ほれぐすり効能きゝめで幅を利かせる方だから之で邸の嬢様を落さうと云ふは飛んでもない心得違ひだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
湯の温度は百六十三度乃至ないし百五度ぐらいで、打撲うちみ金瘡きりきずは勿論、胃病、便秘、子宮病、僂麻質私りょうまちすなどの諸病に効能きゝめがあると申します。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それに父親もその娘も自分を聖者のやうに思つてゐて、自分の祈祷に利目きゝめがあると信じてゐるのが嬉しかつた。
すべて女の運動といふものは勝手口にも政治界にも利目きゝめのあるもので、添田氏は手もなく頭を引込めた。
色こそ白くはならなかつたが、面皰のはうには十分効目きゝめがあつた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
富樫 僕は、誰に頼まれたわけでもないんですが、ふるくからのよしみもあり、見るに見かねて再三忠告めいたことを云つてみたんです。全然効目きゝめがありません。丸で子供扱ひにされて駄目です。
ママ先生とその夫 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
しかし是はわしのような町医の手にははいりません、なにより効験きゝめの強いのは和蘭陀おらんだでカンタリスという脊中せなかに縞のある虫で、是は豆の葉に得て居るが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と苦くはなけれど効験きゝめある薬の行きとゞいた意見に
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
だから僕の所謂改造なんていふ漸進主義は、まだるツこくて效果きゝめが無いのかも知れんね。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
親父おやぢ眞赤まつかになつておこつた、店にあるだけのさくらの木の皮をむかせ(な脱カ)ければ承知しようちしないと力味りきんたが、さて一向いつかう效果きゝめがない。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
おゝ、眞實しんじつあの藥種屋やくしゅや效力きゝめたちまち……かう接吻せっぷんしておれぬるわ。
あんごとくに效力きゝめありて、せるにひとしきその容態ようだい手前てまへ其間そのあひだ書状しょじゃうして
言葉を換へていふと、意見オピニオンが人物の頭の奧へ飛び込んで其處で、一仕事しでかさなければ效目きゝめがなくなつてくる。
「額の男」を読む (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
お縫 幾たび御意見申しても、針ほどの效目きゝめもあらばこそ、ます/\不しだらが募るばかりで、今は親類も呆れてゐるくらゐ……。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
成済は案外叱言こごと効力きゝめが早かつたのと、自分の達者な腕つ節に満足したらしく、声をげて笑つた。
母様の涙は少ししほつぽいが、忠朝の墓の水はひやつこい。どちらも妙に酒飲みの阿父おとつさんには効力きゝめがあるといふ事だ。
女房の口添くちぞへは粕漬や山の芋と違つて、画家ゑかきの忘れ物を直ぐ思ひ出させる効果きゝめがある。
くら傭人やとひにんためかゝへてある醫者いしやもらつても、老病らうびやうだからくすりんでところで、さう效驗きゝめえるのではないがそれでも、みたけりやむがいといふのみで別段べつだんみていつてくれるのでもない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)