效果きゝめ)” の例文
新字:効果
おまけに先刻さつき手早てばや藝當げいたうその效果きゝめあらはしてたので、自分じぶん自分じぶんはらまり、車窓しやさうから雲霧うんむうもれた山々やま/\なが
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
だから僕の所謂改造なんていふ漸進主義は、まだるツこくて效果きゝめが無いのかも知れんね。僕も時々然思ふ事があるよ。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
であるから學校がくかう歸途かへりみちには大勢おほぜいそのくづおちかべいのぼつてワイ/\とさわぐ、つやら、はやすやら、はなはだしきは蜜柑みかんかはげつけなどして揄揶からかうのである。けれどもなん效果きゝめもない。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
四五日しごにちつと此事このことたちま親父おやぢみゝはひつた。親父おやぢ眞赤まつかになつておこつた、店にあるだけのさくらの木の皮をむかせ(な脱カ)ければ承知しようちしないと力味りきんたが、さて一向いつかう效果きゝめがない。少年こどもは平氣で
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)