漂泊ひょうはく
曇つた日だ。 立待岬から汐首の岬まで、諸手を擴げて海を抱いた七里の砂濱には、荒々しい磯の香りが、何憚らず北國の強い空氣に漲つて居る。空一面に澁い顏を開いて、遙かに遙かに地球の表面を壓して居る灰色の雲の下には、壓せれれてたまるものかと云はぬ許 …
作品に特徴的な語句
こツ あツ しまひ 一寸ちよい いゝ 此方こツち とう どあ 温和あたゝか 先方あつち まつ たなごゝろ ひた ゆつ 全然まるつきり 少女こども そつ 職業くち 不可いけない あやぶ 打付ぶつつ すゞ さう はづ 舞踊ダンス しやが 三杯みツつ 不可いかん 便所はゞかり かう たゆ 普通あたりまへ 樹下した 爲方やりかた 爺奴ぢゞいめ うかゞ 不要いらん 何方どつち また 凝然ぢつ 可成なるべく 場所ところ 奈邊どこ つん 明瞭はつきり すこし つか 矗乎ぬつ かさな たけ 一列ひとつら 可笑をか 吃驚びつくり いや なあ 喫驚びつくり おどか さか あま まか きま 宛然まるで 幾何いくら 弱點よわみ 恁許かくばか もみ 會話はなし 汽船ふね 洋盃コツプ うづ 燐寸マツチ 片肱かたひぢ 生來うまれつき 眞紅まつか かげ はじめ はら 親父おやぢ ころ 退 あれ 那麽そんな さつ 一同みんな
題名が同じ作品
漂泊 (新字旧仮名)石川啄木 (著)