“胞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えな30.0%
はら30.0%
20.0%
ふくろ10.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二重ふたへほそ咽喉のどいてゐるえなを、あのほそところとほときはづそくなつたので、小兒こどもはぐつと氣管きくわんめられて窒息ちつそくして仕舞しまつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
『…………さうさね。海上の生活には女なんか要らんぢやないか。海といふ大きい恋人のはらの上を、縦横自在にけ廻るんだからね。』
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ぬるくにほひて、よる
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
葯は二つのふくろから成り、縦裂せる間隙から一向に油気のないサラサラとした花粉を散出し、時々吹き来る風のためにそれが散らばり飛んで花柱の毛に着き、そこに拘束せられるのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
日本紀に、淡路島をとして、大八島を産まれた、と明らかに書いてある。長兄・長女をと言うた。其で此処も、淡路島を最初に産んだ、と解釈してゐる。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)