“胞衣”の読み方と例文
読み方割合
えな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世間の双生児ふたごにはめづらしい一つの胞衣えなに包まれて居たのでしたよ、などとこんな話を口の中でした瑞樹みづきの顔をのぞかうとするのでしたが
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
その隣村に衣奈えな八幡あり。応神帝の胞衣えなを埋めたる跡と言い伝え、なかなかの大社にて直立の石段百二段、近村の寺塔よりはるかに高し。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
所を異にした胞衣えなとそのもとの主との間につながる感応の糸といったようなものは現在の科学の領域内に求め得られるはずはないからである。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)