“えな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恵那40.5%
胞衣35.1%
8.1%
得為5.4%
胞胎2.7%
胎衣2.7%
臍緒2.7%
衣奈2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大正五年十一月六日 恵那えな中津川に小鳥狩を見る。四時庵にて。島村久、富岡俊次郎、田中小太郎、清堂、零余子れいよし、はじめ、泊雲、楽堂がくどう同行。
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
その隣村に衣奈えな八幡あり。応神帝の胞衣えなを埋めたる跡と言い伝え、なかなかの大社にて直立の石段百二段、近村の寺塔よりはるかに高し。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
あれは魚の精だよ、蹴ったものは魚のえなだ。
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
もし彼をして力を絵画に伸ばさしめば日本画の上に一生面を開き得たるべく、応挙おうきょ輩をして名をほしいままにせしめざりしものを、彼はそれをも得為えなさざりき。余は日本の美術文学のために惜む。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
女房にようばうは、飛脚ひきやくめつゝおどろ發奮はずみに、しろうでけた胞胎えな一條ひとすぢながしたのであつた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
加減かげんなことをおひなさいな。これはね、嬰兒あかご胞胎えなですよ。」とつた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こどもは厚い胎衣えなに包まれて生れたが、ちょうど大きな卵のようであった。破ってみると男の子であった。魚は喜んで漢産かんさんという名をつけた。
竹青 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
産児の臍緒えなが落ちていたというので、辻の通行止めがあったり、火災の出た場所の土をふるわせて、火の神をまつったり、およそ気病きやまいの厄神やくがみが、上流層の心に
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その隣村に衣奈えな八幡あり。応神帝の胞衣えなを埋めたる跡と言い伝え、なかなかの大社にて直立の石段百二段、近村の寺塔よりはるかに高し。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)