“喃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のう52.4%
なあ33.3%
なう11.1%
なん1.6%
のお1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のう、瀧口殿、最早もはや世に浮ぶ瀬もなき此身、今更しむべき譽もなければ、誰れに恥づべき名もあらず、重景が一懺悔ざんげ聞き給へ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
『然うですかなあ。イヤ其、電文にはカナダとあるんですけど、金田といふ大臣は聞いた事がないから、鎌田の間違ぢやないかと思ひまして。』
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
(右手を挙げてさしまねく。)あ、やうやう聞こえたさうな。やれ、うれしや。なう、喃、菊枝どのいのう。早う、早う、菊枝どのいのう。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
わたしの後継者ら——とちょうなん喃と語らっている復讐的の姿を、愉快な心持ちでひと目見たいと思って探し求めた。
のお、此処は此の老人に免じて、一先ず引上げて下さらんか? それも素手とは云わん、無理ではあるが金で辛棒して貰い度いんじゃどうかな?
自殺を買う話 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)