“慚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
87.9%
はじ3.0%
はづか3.0%
やさ3.0%
やさし3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良斎はじめ一座が、自分たちながら忘れ方もここまで来ては、むしろ非人情に近いことをじねばならない。それを鐙小屋あぶみごやの神主は
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
事実は決してそうでない。自分ばかりを愛していると思っていた君江の如きは、事もあろうに淫卑いんぴな安芸者と醜悪な老爺ろうやと、三人たがい嬉戯きぎしてはじる処を知らない。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
はづかしげにおもてあからむる常の樣子と打つて變りし、さてもすげなき捨言葉すてことばに、冷泉いぶかしくは思へども、流石さすが巧者しれもの、氣をそらさず
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ここに圓野まとの比賣やさしみて「同兄弟はらからの中に、姿みにくきによりて、還さゆる事、隣里ちかきさとに聞えむは、いとやさしきこと」といひて、山代の國の相樂さがらかに到りし時に、樹の枝に取りさがりて、死なむとしき。
ここに圓野まとの比賣やさしみて「同兄弟はらからの中に、姿みにくきによりて、還さゆる事、隣里ちかきさとに聞えむは、いとやさしきこと」といひて、山代の國の相樂さがらかに到りし時に、樹の枝に取りさがりて、死なむとしき。