“相樂”の読み方と例文
新字:相楽
読み方割合
さがらか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ其地そこに名づけて、懸木さがりきといひしを、今は相樂さがらかといふ。また弟國おとくにに到りし時に、遂にふかき淵に墮ちて、死にき。かれ其地そこに名づけて、墮國おちくにといひしを、今は弟國といふなり。
ここに圓野まとの比賣やさしみて「同兄弟はらからの中に、姿みにくきによりて、還さゆる事、隣里ちかきさとに聞えむは、いとやさしきこと」といひて、山代の國の相樂さがらかに到りし時に、樹の枝に取りさがりて、死なむとしき。
そこでマトノ姫がじて、「同じ姉妹の中で顏が醜いによつて返されることは、近所に聞えてもずかしい」と言つて、山城の國の相樂さがらかに行きました時に木の枝に懸かつて死のうとなさいました。