“破戒無慚”の読み方と例文
読み方割合
はかいむざん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「破戒無慚（はかいむざん）もあそこまで行くと、徹底していて面白いなあ」また八左衛門微笑したが、ふとその眼を換（か）わせた時、忠弥の眼とぶつかってしまった。
剣侠受難 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)
「実はなあ、お前はわしを徳の高い坊主だと思っているかもしれんが、わしは阿弥陀様の前では、じっとして坐っておれぬくらいの、破戒無慚（はかいむざん）の、犬畜生（いぬちくしょう）にも劣る悪人だよ」
死体蝋燭 (新字新仮名) ／ 小酒井不木(著)
貧乏徳利（びんぼうどっくり）がいつも台どころにころがっているだけで、経（きょう）を読む声さえ、通りがかりの誰もが聴いたことがないというのだから、いずれ、破戒無慚（はかいむざん）の悪僧とはわかっていたが、さりとて
雪之丞変化 (新字新仮名) ／ 三上於菟吉(著)