效力きゝめ)” の例文
新字:効力
なくば此處こゝ自害じがいすると半狂亂はんきゃうらん面持おもゝち是非ぜひなく、自得じとくはふにより、眠劑ねむりぐすりさづけましたところ、あんごとくに效力きゝめありて、せるにひとしきその容態ようだい手前てまへ其間そのあひだ書状しょじゃうして、藥力やくりきつくるは今宵こよひ
一向效力きゝめが無い。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
とはいへ、このくすりに、なん效力きゝめかったなら? すれば、明日あすあさとなって、結婚けっこんようでな? いや/\。……それは此劍これが(と懷劍を取り上げ)させぬ。……やい、其處そこにさうしてゐい。
おゝ、眞實しんじつあの藥種屋やくしゅや效力きゝめたちまち……かう接吻せっぷんしておれぬるわ。