効力きゝめ)” の例文
旧字:效力
その成斎の弟子に、度々たび/\色街へ出掛けて、女狂ひに憂身をやつしてゐる男があつた。いろ/\と両親が異見をしてみても、一向効力きゝめが無いので
母様の涙は少ししほつぽいが、忠朝の墓の水はひやつこい。どちらも妙に酒飲みの阿父おとつさんには効力きゝめがあるといふ事だ。
成済は案外叱言こごと効力きゝめが早かつたのと、自分の達者な腕つ節に満足したらしく、声をげて笑つた。