江夏こうか)” の例文
江夏こうかにおられる嫡子劉琦君りゅうきくんのところへ急いで、つぶさに戦況を告げ、江陵の城へお出会いあるべしと、この書簡をとどけられよ」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて、周瑜を大都督に任じ、呂蒙りょもうを先手の大将となし、董襲とうしゅう、甘寧を両翼の副将として、呉軍十万は、長江をさかのぼって江夏こうかへおしよせた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それがし龍湫りゅうしゅう渡口わたしを警備しておりますと、上流江夏こうかのほうから、一艘の舟がただよい来って、二十名ほどの江賊が、岸へ上がって参りました」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禰衡ねいこう江夏こうかへ遊びに行っている間に、曹操の敵たる袁紹えんしょうのほうからも、国使を差向けて、友好を求めてきた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや。……その劉琦は、たしか江夏こうかの城にいると聞いておる。よも、この荊州のあるじとしてはおられまい」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江夏こうかの地に、乱がおこった。張虎ちょうこ陳生ちんせいという者が、掠奪、暴行から進んで叛乱の火をあげたのである。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劉劭りゅうしょうを大将として、江夏こうかの方面へ急派し、田予でんよに一大軍をさずけて襄陽を救わせた。そして曹叡みずからは、満寵まんちょうそのほかの大将を従えて、合淝がっぴの城へ進出した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劉表はこころに彼を嫌い、うるさがっていたので、ていよく、江夏こうかの城へ向けてしまった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まず、総勢三十万を発し、居巣門きょそうもんから魏の合淝がっぴ彩城さいじょうを取る。また陸遜りくそん諸葛瑾しょかつきんらに江夏こうか沔口べんこうを撃たせて襄陽じょうようへ突入させ、孫韶そんしょう、張承などを広陵地方から淮陽わいようへ進ませるであろう
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黄匪こうひの乱がやんでからまた間もなく、近年各地に蜂起した賊では、漁陽ぎょよう(河北省)を騒がした張挙ちょうきょ張純ちょうじゅんの謀叛。長沙ちょうさ江夏こうか(湖北省・麻城県附近)あたりの兵匪の乱などが最も大きなものだった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近づいて見ると、孔明にはあらで、江夏こうか劉琦りゅうきである。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)