-
トップ
>
-
こうくわ
語句 | 割合 |
紅火 | 33.3% |
功果 | 16.7% |
効果 | 16.7% |
工科 | 16.7% |
紅顆 | 16.7% |
|
忽ち
紅火飄へる思の色の
鰭ふるひ
消防の
群集は
殆んど
皮膚を
燒かれるやうな
熱さを
怖れて
段々遠ざかつた。
小さな
喞筒は
其熾な
焔の
前に
只一
條の
細い
短い
彎曲した
白い
線を
描くのみで
何の
功果も
見えなかつた。
卯平は
慌てて
再び
茶碗を
落した。
彼は
突然與吉を
傍に
掻き
退けた。
彼はさうして
無意識に
火に
成つた
落葉を
掻き
出さうとして、
自由を
失うた
手の
鈍い
運動が
其の
火を
消すに
何の
功果もなかつた。
カチインと
絶※ず
聞※てくる
球突の
球の
響きはさういふ
塲面の
空氣と
對應して、いかにも
感じの美しい、何ともいへない舞
台効果をなしてゐる。
いつたい「
櫻の
園」には
第一
幕の
汽車の
音、
第二
幕のギタアの音色、
第四
幕の
終りの
櫻の木を切り
倒す
斧の
響きなどと、
塲面々々の
感じと
相俟つて
音響の
効果が
實に
巧に
用ゐられてゐるが
專門は
工科の
器械學だから、
企業熱の
下火になつた
今日と
雖、
日本中に
澤山ある
會社に、
相應の
口の
一つや
二つあるのは、
勿論であるが、
親讓りの
山氣が
何處かに
潛んでゐるものと
見えて
唄の
床柱ではないが、
別莊の
庭は、
垣根つゞきに
南天の
林と
云ひたいくらゐ、
一面輝くが
如き
紅顆を
燭して、
水晶の
火のやうださうで、
奧の
濡縁を
先に
古池が
一つ、
中に
平な
苔錆びた
石がある。