“殺到”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さっとう80.0%
さつたう20.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加うるに、道明寺川から駈けつけた六波羅兵は、おそらく探題直命の者どもだろう。捕吏、放免などの手ぬるさとは違って、殺到さっとうするやいな、
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妻児が呼ぶ頃は、夕立の中軍ちゅうぐんまさに殺到さっとうして、四囲あたりは真白いやみになった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
女たちは金に殺到さっとうして、そのゴールデン・バットを強要した。金としては思うつぼだったろう。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
入浴は、みんなの帰りがおそかったので、夕食後になり、一時に殺到さっとうしたため、かなりこんだ。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
事務所に殺到さっとう、事務員のひとが、呆気あっけにとられているか、笑っているのか見極みきわめもできぬ素早さで算盤をひったくり、次いで、階段を、大股おおまたに、三段位ずつ飛びあがって
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
世間は俺が黒幕の外で振りかざして居る旗印を目標もくへうとして、そこには俺の本陣があるかの如く思違へて殺到さつたうする。
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
然れども、その日を見ず、いま、事あらはれて、鎌倉沙汰の軍士、検非違けびゐのため、この地に殺到さつたうあるべし、と聞ゆ。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其時戦死した仏蘭西の男の兵隊が、——女の兵隊の御亭主ごていしゆ達の幽霊が、霧のやうに殺到さつたうして独逸ドイツの兵隊をひ散らしてしまふ、と云つた筋の話もある。
近頃の幽霊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
鎌倉殺到さつたうはほぼ近日にさふらはん