功果こうか)” の例文
それでは何らの功果こうかもないかと云うと大変ある。劇全体を通じての物凄ものすごさ、おそろしさはこの一段の諧謔かいぎゃくのために白熱度に引き上げらるるのである。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その熱心の功果こうかむなしからずして昨今ようやく歩調が少しととのうようになって来た。今までは髯がえておったのであるが、この頃は髯を生やしているのだと自慢するくらいになった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)