“功力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くりき96.6%
こうりよく3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分が悪口を云われる口惜くやまぎれに他人の悪口を云うように取られては、悪口の功力くりきがないと心得て今日まで謹慎の意を表していた。
田山花袋君に答う (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると、その耳へ諄々じゅんじゅんと入ってきたのは、善信の説いている真実な人間のさけびであった。他力の教えであった。念仏の功力くりきだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アフリカ某地方ちはうの土人は土堀つちほり用のとがりたるぼう石製せきせいをばつばの如くにめてをもりとし、此道具どうぐ功力こうりよくを増す事有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
偶像ぐうぞうの利益功力こうりよくを失ふと云ふが如きかんがへは存し得べき事にして、尊崇そんすうすべき物品が食餘しよくよ汚物おぶつと共に同一所に捨てられしとするも敢てあやしむべきには非ざるなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)