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紅霞
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こうか
ふりがな文庫
“
紅霞
(
こうか
)” の例文
あるかぎり
展開
(
みひら
)
かれた麥畑を
地
(
ぢ
)
の色にして、岡を越え、河に絶たれては打ちつづく桃の花の眺めは、
紅霞
(
こうか
)
といふ文字はこれから出て、此野を吹く風が
春
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
朝日が
日向灘
(
ひゅうがなだ
)
から
昇
(
のぼ
)
ってつの字崎の半面は
紅霞
(
こうか
)
につつまれた。
茫々
(
ぼうぼう
)
たる海の
極
(
はて
)
は遠く太平洋の水と連なりて水平線上は雲一つ見えない、また
四国地
(
しこくじ
)
が波の上に
鮮
(
あざ
)
やかに
見
(
み
)
える。
鹿狩り
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
蟠桃河
(
ばんとうが
)
の水は紅くなった。両岸の桃園は
紅霞
(
こうか
)
をひき、夜は眉のような月が香った。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
江戸は
紅霞
(
こうか
)
に埋ずもれてしまった。鐘は上野か浅草か。紅霞の中からボーンと響く。こんな形容は既に古い。「鐘一つ売れぬ日はなし江戸の春」耽溺詩人
其角
(
きかく
)
の句、まだこの方が精彩がある。
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
高氏は、ぼうと、おもてに
紅霞
(
こうか
)
をただよわせて
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“紅霞”の意味
《名詞》
夕日に照らされ赤く染まった霞や雲。
(出典:Wiktionary)
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
霞
漢検準1級
部首:⾬
17画
“紅”で始まる語句
紅
紅葉
紅蓮
紅絹
紅玉
紅色
紅白粉
紅梅
紅殻
紅味