“ひとたば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一束97.2%
一把2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤シャツの農夫はのそばの土間に燕麦えんばくわら一束ひとたばいて、その上に足をげ出してすわり、小さな手帳てちょうに何か書きんでいました。
耕耘部の時計 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
病人びやうにんはK夫人ふじんかほしたで、小兒こどものやうにあごうなづいてせた。うへはう一束ひとたばにしたかみが、彼女かのぢよを一そう少女せうぢよらしく痛々いた/\しくせた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
それを一本一本あらためて、やじりの鈍角となったのは除き、矢柄の折れたのも取捨て、すぐ使用できる物ばかりを、一把ひとたば一把に束ねて、十万の矢は、きれいに山となって積みあげられた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)