“いつそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一束28.6%
一足28.6%
一則14.3%
一百14.3%
逸足14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「解つたよ八。お前は、金を隱してゐない場所に、危ない仕掛をしたのがをかしいつて言ふつもりだらう。その通りさ、この穴の中に千兩箱が一束いつそくもあつた日にや、物事が素直に運び過ぎるよ」
永い冬から一足いつそく飛びに夏が来た。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
くなられた洪川和尚こうせんをしやうなどは、もと儒教じゆけうをやられて、中年ちゆうねんからの修業しゆげふ御座ございましたが、そうになつてから三ねんあひだふものまる一則いつそくとほらなかつたです。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
君だから内幕を話すが二銭に三箇みつゝ石鹸シヤボンナ。あれは一百いつそく一貫の品だ。一と晩に一百売ると五貫余儲かる、夏向になると二百や三百は瞬く間に売れる。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
錢形平次——江戸開府以來と言はれた捕物の名人——と、子分の逸足いつそく、ガラツ八で通る八五郎が、鎌倉河岸でハタと顏を合せました。