“かたあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片足50.0%
片脚31.7%
隻脚8.3%
隻足6.7%
一足1.7%
片肢1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どんなときでも、どういうことをしてる時でも、たとえば片足かたあしでとびながら往来おうらいを歩きまわっている時でも——祖父そふの家のゆかにねころがり
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
「あまり、こいつが、いいになって、自分じぶんこえ自慢じまんするからさ。」と、はやぶさは、こまどりを片脚かたあしさえつけて、いいました。
美しく生まれたばかりに (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこでみずから怖るることは、かく隻脚かたあしの不具となっても、年月てば、いつか往年の苦しみも恩も忘れ、横着なわがままごころが、とかく不足を思い出すもの。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蛇は蛙の傍へ往くと鎌首をあげて、赤い針のような舌をちらちらと一二度出した後に蛙の隻足かたあしをくわえた。
山の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
たとへば舞をまふ女の、その二のあしうらを地にまた互ひに寄せてすゝみ、ほとんど一足かたあしを一足の先に置かざるごとく 五二—五四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
白き鹿を見てこれを追いこの谷に千晩こもりたれば山の名とす。その白鹿撃たれて遁げ、次の山まで行きて片肢かたあし折れたり。その山を今片羽山かたはやまという。さてまた前なる山へきてついに死したり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)