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隻足
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かたあし
ふりがな文庫
“
隻足
(
かたあし
)” の例文
私は
踞
(
かが
)
んでそれを拾ってやって、後を
揮
(
ふ
)
り向くと、女も最後の石段に
隻足
(
かたあし
)
をかけて揮り返ったところであった。
妖影
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
蛇は蛙の傍へ往くと鎌首をあげて、赤い針のような舌をちらちらと一二度出した後に蛙の
隻足
(
かたあし
)
をくわえた。
山の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
新三郎はこんな
容
(
さま
)
を人に見られてはと思ったが、一条路で他に避ける処もないので、田の中へ
隻足
(
かたあし
)
を入れるようにして、駕籠をやり過ごそうとした。駕寵の垂は巻いてあった。
八人みさきの話
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
我が党の
足痕
(
あしあと
)
へは、もう新しい世界の
隻足
(
かたあし
)
が来ている、吾輩の魂も、これから永遠の安静に
入
(
い
)
るべき時が来たから、最後の
言
(
げん
)
として、君にまで
懺悔
(
ざんげ
)
して置きたいことがあってやって来た
雨夜草紙
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
隻
常用漢字
中学
部首:⾫
10画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“隻”で始まる語句
隻手
隻
隻眼
隻脚
隻腕
隻頬
隻句
隻語
隻方
隻肱