“十把一束”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じっぱひとからげ66.7%
じっぱいっそく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なおなおとどまる気になった。あんな獰猛どうもうもこっちさえ強くなりゃちっとも恐ろしかないんだ、十把一束じっぱひとからげに罵倒するくらいの勇気がだんだん出てくるんだと思った。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
京の活動を七条の一点にあつめて、あつめたる活動の千と二千の世界を、十把一束じっぱひとからげに夜明までに、あかるい東京へし出そうために、汽車はしきりに煙を吐きつつある。黒い影はなだれ始めた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
橋の上の見物が、ひょっとこの頓死した噂を聞いたのはそれから十分ののちである。もう少し詳しい事は、翌日の新聞の十把一束じっぱいっそくと云う欄にのせてある。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)