“十返舎一九”の読み方と例文
読み方割合
じっぺんしゃいっく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十返舎一九じっぺんしゃいっく式亭三馬しきていさんばが、滑稽物をひっさげて、戯作界へ現われたのは馬琴にとっては容易ならない競争相手といってよかろう。
戯作者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
山東京伝さんとうきょうでんであれ、式亭三馬しきていさんばであれ、十返舎一九じっぺんしゃいっくであれ、為永春水ためながしゅんすいであれ、直接に当時の実社会を描き写して居るものが沢山ありますが、馬琴においては
十返舎一九じっぺんしゃいっくの『膝栗毛』も篇を重ねて行くに従い、滑稽の趣向も人まちがいや、夜這よばいが多くなり、遂に土瓶の中に垂れ流した小便を出がらしの茶とまちがえて飲むような事になる。
裸体談義 (新字新仮名) / 永井荷風(著)