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男達
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おとこだて
ふりがな文庫
“
男達
(
おとこだて
)” の例文
二人目は浅草大音寺前人入れ稼業新九郎の身内十兵衛と申す奴ゆえ、
男達
(
おとこだて
)
にバクチ打ちは縁ある仲じゃ。人好し長次がこの方を探ってな。
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
かつて
男達
(
おとこだて
)
として名を売り、命を投げ出して暴れまわったつらだましいは、四十歳を越したいまでもその風貌に残っている。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
やい/\
此処
(
こゝ
)
を
何処
(
どこ
)
と心得て
居
(
お
)
る、大伴蟠龍軒の道場へ来て、手前達が腕を
突張
(
つっぱ
)
り、弱い町人や老人を
威
(
おど
)
かして侠客の
男達
(
おとこだて
)
のと云う訳にはいかぬ
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大口屋
暁雨
(
ぎょうう
)
の
侠気
(
きょうき
)
と、
男達
(
おとこだて
)
釣鐘庄兵衛の鋭い
気魄
(
きはく
)
を持って生れながら、身分ちがいの故に腹を切るという、その頃では、まだ濃厚に残っていた差別待遇を
諷
(
ふう
)
した作を残している。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
男達
(
おとこだて
)
梅の由兵衛
古主
(
こしゅう
)
の息子
金谷
(
かなや
)
金五郎に、その情婦にて元は由兵衛の古主にちなみある芸者小さんを
身受
(
みうけ
)
して添はせんため、百両の金の工面に
困
(
くるし
)
みし折しも、由兵衛の妻小梅の弟なる長吉が
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
▼ もっと見る
繻打奴
(
しゅすやっこ
)
、相撲取などが懐から毛抜入れを取出し、五寸ばかりもあろうと思う大鑷で
髯
(
ひげ
)
を抜き、また
男達
(
おとこだて
)
が
牀几
(
しょうぎ
)
に腰打掛けて大鑷で髯を抜きながら
太平楽
(
たいへいらく
)
を並べるなどは、普通に観るところであるが
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
「此節急に
蔓
(
はび
)
こって来た、
町奴
(
まちやっこ
)
や
男達
(
おとこだて
)
の仕業じゃありませんか」
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
母親が甘う育てたからお前が左様なる身持になり、親分とか
勇肌
(
いさみはだ
)
の人と
交際
(
つきあい
)
をして喧嘩の中へ入り、
男達
(
おとこだて
)
とか
何
(
なん
)
とか実にどうも
怪
(
け
)
しからん
致方
(
いたしかた
)
、不埓者め
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あっしも
男達
(
おとこだて
)
とか
町奴
(
まちやっこ
)
とか人にかれこれいわれる江戸っ子、いうな、いいませぬと男に誓って頼まれたからにゃ、鉛の熱湯をつぎ込まれましても名は明かされませぬッ」
右門捕物帖:26 七七の橙
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
政右衛門は三十五歳になる、不動の政といって、ひところは
男達
(
おとこだて
)
として暴れまわった。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
男達
(
おとこだて
)
などは智慧もあり又
身代
(
しんだい
)
も少しは
好
(
よ
)
くなければなりませんし無論弱くては出来ませぬが、文治の
住居
(
すまい
)
は本所業平村の只今植木屋の居ります所であったと云うことでございます。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あッしとても人から
男達
(
おとこだて
)
だの
町奴
(
まちやっこ
)
だのとかれこれ言われて、仮りにも
侠気
(
おとこぎ
)
を看板にこんなやくざ稼業をしておって見れば、決して死ぬのを恐ろしいとも怖いとも命に未練はねえんですが
旗本退屈男:09 第九話 江戸に帰った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
彼
(
あ
)
の方は浦賀で大した人で、さっぱりした
気象
(
きッぷ
)
のよい
男達
(
おとこだて
)
で、女などを
誉
(
ほ
)
めたことのない方ですが、あなたをまア親孝行のお嬢様だって独りで誉めて居て、大概な者は気に入りませんが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これは
怪
(
け
)
しからん事を仰しゃる、貴方は此の浦賀中で
男達
(
おとこだて
)
とか侠客とか人がお
前様
(
まえさん
)
を尊敬する所の現在名主役をも勤めて立派なお方、物の
束
(
たばね
)
をもなさる方で礼儀作法もお心得であろうのに
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
左様な
男達
(
おとこだて
)
という様な馬鹿らしい人は近年
開
(
ひら
)
けてなくなりました。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
“男”で始まる語句
男
男女
男子
男振
男児
男妾
男衆
男爵
男性
男神