“男爵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だんしゃく93.3%
ヷロン6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
トム公——千坂富麿が大隈伯のたずねている千坂男爵だんしゃくのむすめの子にちがいないと囁かれて、保科署長はびっくりしてしまった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ジョージ一世御感のあまり、近くに伺候するキルマンセッグ男爵だんしゃくを呼んで、「あれはだれが作り、誰が指揮しているのじゃ」
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
東京の音楽学校を卒業した音楽家で併せて近年欧洲の飛行機界に名を知られた飛行機家である「男爵ヷロンシゲノ」が、その創意に成つた滋野しげの式飛行機若鳥わかとり号を携へ遠からず巴里パリイを立つて日本へ帰るはずだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)