善悪両面鼠小僧ぜんあくりょうめんねずみこぞう
乃信姫に見とれた鼠小僧 「曲者!」という女性の声。 しばらくあって入り乱れる足音。 「あっちでござる!」 「いやこっちじゃ!」 宿直の武士の犇き合う声。 文政末年春三月、桜の花の真っ盛り。所は芝二本榎、細川侯の下邸だ。 邸内に大きな松の木が …
作品に特徴的な語句
女性じょしょう やっと わっち 下女したおんな 美人いいおんな 妖怪あやかし 許可ゆるさ 力士すもう やす 今日いま 侠客だてしゅう 周章あわただ ほど 蒼白まっさお 身長たけ わし かん 美婦たま 茫然ぼんやり 火消しごとし たま 平素いつも とら 方々かたがた 際限きり 金簪きんかん わたし 交際つきあい 墨堤すみだ しか わか 周章あわて 蹣跚よろめ 内儀おかみ わき 月代さかやき はた 露出むきだ くだ 長押なげし 稼人かせぎにん 突然いきなり かな たが しとね 華客とくい 連詞つらね 這般しゃはん 丑満うしみつ 丹花たんか 主人あるじ 主水もんど 乃信のぶ 交際つきあ 他人ひと 其方そち 刺青ほりもの 可笑おか 呼吸いき 和泉いずみ 喜公きいこう 土鼠もぐら 塩梅あんばい ちが 婆裟ばさ 家根やね 宿直とのい 常時いつも 故意わざ 文政ぶんせい 昨夜ゆうべ 曲者くせもの 森々しんしん かえで 浮雲あぶな 漸時だんだん 烏滸おこ 燈火ともしび