“丹花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんか83.3%
たんくわ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丹花たんかの唇っていう奴をほんの僅かほころばせてよ、チラリと見せた上下の前歯、寝息さえ香ろうというものさ。
善悪両面鼠小僧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
むごらしき縄からげ、うしろの柱のそげ多きに手荒くくくし付け、薄汚なき手拭てぬぐい無遠慮に丹花たんかの唇をおおいし心無さ、元結もとゆい空にはじけて涙の雨の玉を貫く柳の髪うらみは長く垂れて顔にかゝり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
丹花たんくわを口に銜みて巷を行けば、畢竟、惧れはあらじ」
花は勁し (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)