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丹花
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たんか
ふりがな文庫
“
丹花
(
たんか
)” の例文
丹花
(
たんか
)
の唇っていう奴をほんの僅かほころばせてよ、チラリと見せた上下の前歯、寝息さえ香ろうというものさ。
善悪両面鼠小僧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
酷
(
むご
)
らしき縄からげ、
後
(
うしろ
)
の柱のそげ多きに手荒く
縛
(
くく
)
し付け、薄汚なき
手拭
(
てぬぐい
)
無遠慮に
丹花
(
たんか
)
の唇を
掩
(
おお
)
いし心無さ、
元結
(
もとゆい
)
空にはじけて涙の雨の玉を貫く柳の髪
恨
(
うらみ
)
は長く垂れて顔にかゝり
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「ですかい、」と言いつつ
一目
(
ひとめ
)
見たのは、
頭
(
かしら
)
禿
(
かむろ
)
に
歯
(
は
)
豁
(
あらわ
)
なるものではなく、日の光
射
(
さ
)
す紫のかげを
籠
(
こ
)
めた
俤
(
おもかげ
)
は、
几帳
(
きちょう
)
に宿る月の影、雲の
鬢
(
びんずら
)
、
簪
(
かざし
)
の星、
丹花
(
たんか
)
の唇、
芙蓉
(
ふよう
)
の
眦
(
まなじり
)
、柳の腰を草に
縋
(
すが
)
って
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「角が二本……雪の
膚
(
はだえ
)
にはみるみる
鱗
(
うろこ
)
が生えて、
丹花
(
たんか
)
の唇は耳まで裂けた」
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
仕込
(
しこみ
)
の山杖、ヒュッと虚空へは抜けたが、
白衣
(
びゃくえ
)
は
丹花
(
たんか
)
をちらしていた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“丹花”の意味
《名詞》
赤い花。
美人の口唇の例え。
(出典:Wiktionary)
丹
常用漢字
中学
部首:⼂
4画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“丹”で始まる語句
丹
丹波
丹精
丹塗
丹羽
丹念
丹前
丹田
丹生
丹青